この世界を満たす寂寥を、
きみはただ空と名付けました。
 
「この先には何がありますか?」
「何もないから空なんだよ」
 
この世界に欠けた束縛を、
きみはただ空と名付けました。
 
「何のために進むのですか?」
「何でもないから空なんだよ」
 
ただ立ち尽くすわたしたちの関係を、
きみはただ空と名付けました。
 
「進むべき方向はどちらですか?」
「どちらでもないから空なんだよ」
 
この世界を、ただ空と名付けます。